前回は泣く泣くSHINING LINE*をぶった斬ってアイカツ!走馬灯を作成しました。
でもやっぱり全員登場させたい!と思い悩んで数日間は悶々とすごしておりました。
ある日、スクロールするタイプのホワイトボードを眺めていてひらめきました。
「フィルムを巻いちゃえば制限無しで長さを拡張できるのでは?」
勢いが失われないうちに作っちゃいましょう。
(比較的すぐに気づきましたが、このアイデアで作ると走馬灯じゃなくなっちゃいますね・・)
構造
まずはササっと構造を検討です。
そういえばiPadのメモアプリって、ペンで書いた後しばらく離さず待ってると直線や円にしてくれるんですね。こないだ偶然気づいてびっくりしました。そんな機能あるなら早く教えて欲しかった・・
後ろに配置した回転軸Aにフィルムを巻いておき、回転軸Bが巻き取るイメージです。
フィルムはコシが無いので何らかのガイドを用意した方がいいでしょう。
障子紙のスクリーンはその外側に配置しますが、前回の試作では子供の頃の工作の記憶からスクリーンとフィルムの距離をあけました。 そのせいで投影面がぼんやりしてしまったのが残念だったので距離を縮めることにしています。
影が綺麗に見える位置を検証する作業。やっぱり近い方がくっきり見えていいですね pic.twitter.com/a6bXwllwlF
— イナバ (@hollyhockberry) 2022年2月23日
制作
機構の造形と並行して地道にキャラクターの切り絵をしてフィルムを作成します。
進捗ing….. pic.twitter.com/jlQOdBdt2B
— イナバ (@hollyhockberry) 2022年2月25日
なかなかに骨の折れる作業でしたが立派にできました。テープで接着しているので厚みが出てしまっているのが心配ですが、うまく行かなかったらその時考えればいいですね。
そうこうしているうちに出来上がってきた土台と仮組みして回してみます。 フィルムがデコボコしてるのでたまに速度がブレてますが、それほど気になりませんね。なかなかよさそうですよ!
試運転してみた
— イナバ (@hollyhockberry) 2022年2月26日
なかなか良い‥ pic.twitter.com/4rjnmaNU5y
トラブル
さらなる完成に向けてED映像のように背景色を変化させるためにLEDの色を変える処理を実装しますが、 ここで問題が。
ED映像で色が変わるタイミングを静的に配列で実装して経過時間に応じて色を変える処理にしたいのですが、前述の通り切り絵を貼り付けた関係でフィルムの厚みや硬さがまちまちで巻き取り速度が安定しません。
フィルムの巻き方を工夫して何度もトライしましたが全く安定せず、苦肉の策としてマニュアルでタイミングを指示することにしました。
これはなんとも悔しいですね・・
完成
トラブルがありましたがなんとか完成しました。感無量です。
できたよ、アイカツ民専用走馬灯オンパレード!が
— イナバ (@hollyhockberry) 2022年2月27日
オルゴール風の音源も作ったけどモータ音がうるさすぎて聴こえないので断念したよ。モータ音を楽しんでね! M5ATOM+HEX LED+SG90サーボで動いてます #aikatsu #M5Stack #m5atom pic.twitter.com/HwEzHyoFTj
思ったより良くできたので、欲が出て簡単にオルゴールっぽい音源を作成してM5 CORE2で再生してみました。 モーター音がうるさくてイマイチですね。残念。
アイカツ!走馬灯の動作時に音源を鳴らしてみました。
— イナバ (@hollyhockberry) 2022年3月3日
再生用のCORE2をカメラに近づけて撮影しましたがやはりモータ音で主旋律しか聴こえない‥(せっかくバッキングも作ったのに!)
再生はESP8266Audioと M5UnifiedのSpeakerを使い、再生開始の同期はESP-NOWで通信してみましたよ〜 #aikatsu #m5stack pic.twitter.com/9gQpfL8GKo
Closing
アイカツオンパレード! 放送当時妄想していたものを実際に完成させる日が来るとは思いませんでしたが、大変だったけど作ってよかったです。
それにしても、実際作ってみると別のアイデアや改善点がポロポロ出てきてVer2を作りたくなりますね。
改善点は
- 最後まで回し切ったら手動で戻すの面倒なので逆回転も実装
- フィルムにLED色変更などのタイミングを記述してセンサで読み取る
- モータ動作音をもうちょっとなんとかしたい
あたりでしょうか。
フィルムの作り直しはしばらくやりたく無いですねぇ・・
おまけ
ロゴの切り絵、一番大変だったのに細かすぎてぼんやりしてて残念・・